2006年06月23日
おじさんとチェスをする☆の巻 その2
それから2日後のこと、再びおじさんたちが
プチ妖怪屋敷に遊びにくることになりました。
けいかっぱ、にこにこお出迎えです。
「はいこれ。おみやげ。
なくなってたはずのチェスのクイーンだよ。
どういうわけかおじさんのカバンの中に
ダイビングしてたみたい。
あの時はこれの代わりがピンクのブタだったから、
おじさん、負けちゃったんだな。はっはっは。
あっあぁーーー。でも今日はチェスはやめようね。
けいかっぱくんのチェスのコマの形は、
おじさん、どうも苦手だから。
次は日本の普通のコマで対戦しような」
「!」
頭に電球が点ったようなマンガっぽい表情をして
何かを思いついた、こがっぱ。
奥の院にいってがざごそはじめたかと思ったら、
てってってっとリズミカルな足音で戻ってきました。
「おじさん!
これならいぃんだね!」
標準タイプのコマとチェス盤を
しっかり両手に抱えています。
おじさん、言っちゃったてまえ、逃げられません。
そして、数十分後。。。
「けいかっぱくん。ほんとに強いねぇ。
いや、しかし、黒のコマって見づらいなぁ、、、
おやっ本当によく見えないぞ。(んなことないでしょ)
なんだかなぁ、おじさん。
このコマでも負けちゃったりして。はっはっは」
、、、ほんとに負けちゃいました。
こがっぱ、その天然っぷりは私でさえも驚くほどなのに、
囲碁やチェスだけは時に大人もたじたじなほど強いのです。
それを知らずに対戦してしまったおじさん。
周囲の視線を一手に受けてバツが悪そうです。。。
「こりゃーーーいかんいかん。
けいかっぱくん。もう一局しよう。
今度こそはおじさん、真剣だぞ」
はたして、長時間にわたる接戦が繰り広げられ、
今度はおじさんが勝ちました。
「いやぁ、まぁ、、、こんなもんだな。
うん、、、最初から本気だしてもな。
うん、、、こんなもんだろ、、、ふぅ」
面目を取り戻して満面の笑顔を浮かべる、おじさん。
ちょっとくやしそうにしているこがっぱ。
「!」
しばらく何かを考えていたかと思ったら、
いきなり立ち上がって奥の院に入っちゃいました。
「あちゃーーー、キズつけちゃったかなぁ、、、」
おじさん、ちょっとあわてた表情です。
けれど、てってってっとすぐに戻ってきたこがっぱが
両手で差し出したモノを見て、今度は一気に冷や汗が。。。
「、、、かっぱ!」
「いや、、、おじさん、河童は、、、」
「ぼくのいちばん大切なかっぱ!」
「だから、おじさん、、、河童はいいかなぁって、、、」
「約束したから大切なかっぱ、あげるよ!」
「いや、、、だから、、、あのね、、、」
「約束はちゃんと守らなくちゃ。だから、かっぱ!」
おたおたするおじさんを尻目に、
日本へのお土産で膨らんだおじさんのカバンへ
かっぱのぬいぐるみ“かっぱどーす”を
むりやりつめこむこがっぱ。
まさにあっという間のできごとでした。
「ちゃんと毎日、お皿に水をあげてね」
今日の勝負も、こがっぱの圧勝でした。。。